たかせいせきこうえん
平安時代の初期荘園(荘所跡)。1970年、水田整備事業の途中に建物跡の柱が発見され、翌年文化庁指導のもとに発掘調査。コの字に配置された建物3棟、水路跡からは木簡や木製品、瓦塔。近くの集落跡からは役人の名前を書いた墨書土器や和同開珎などの古銭もみつかった。発掘の成果は付属する南砺市埋蔵文化財センターで展示している。古代地方管理「村の生活」を知る貴重な遺跡として、1972年に国史跡となり、公園整備された。6月中旬には毎年、高瀬遺跡菖蒲まつりを開催。史跡活用のため発掘整備された水路沿いに県内ではもっとも早い菖蒲園。ホタルの名所ともなっている。