井波彫刻発祥の寺院、「瑞泉寺」。
広々とした境内には、美しい桜や藤の花々と共に、繊細でありながら豪華で迫力のある見事な彫刻が随所に見られ、全国から大勢の参拝者が訪れます。
美しい瑞泉寺の建物の彫刻は、井波彫刻職人の手によって飾られています。日本一の彫刻の技術を誇るといわれている井波彫刻は、瑞泉寺が火災により焼失した際、再建のために派遣された京都の彫刻師が井波の宮大工に技術を伝えたのが始まりと言われています。
見事な彫刻が随所にみられる瑞泉寺の中でも、ひときわ目を引くのが太子堂の彫刻の数々。太子堂は井波彫刻の粋を集めた建物として有名です。200本のノミを使い、1本の木から仕上げる井波彫刻の伝統技術が用いられています。見るだけで圧巻の彫り物の細工は繊細で美しく、先人の偉業に驚かされます。
「日本遺産」にも認定された木彫刻の町、井波。瑞泉寺への参道には、木の香るたくさんの工房が並び、彫刻師たちの木槌とノミの音が響いています。通りに響く美しいノミの音は「日本の音風景100選」にも認定されました。
井波の彫刻師たちの繊細で力強い伝統技術、歴史ある北陸最大の大伽藍を心ゆくまでご堪能ください。